10月に参加した2つのセミナーについて報告させて頂きます。
1つ目はJBVPセミナーです。
テーマは「僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療(中編)」、講師は竹村直行先生でした。
先月から来月にかけて計3回に分けて僧帽弁閉鎖不全症という病気について講演があります。
前回(前編)と今回(中編)の間に、僧帽弁閉鎖不全症に関する大規模な研究の報告がありました。
その研究報告を元にすると、前編で示されていた治療指針の一部が変更になるということで、その詳しい説明も聞くことが出来ました。
研究報告は毎年色々な研究者が出しています。その研究者が導き出した結論が一見良さそうであっても、研究の質が十分でないと安易に取り入れてはいけません。
そういった点で、日頃からその領域に精通している専門家による最新の報告に関する意見を聞くことが出来たのは非常に有用でした。
2つ目は鳥取県にある動物臨床医学研究所(通称「動臨研」)が主催する卒後教育セミナーです。
テーマは「血圧測定を日常診療に活用する」、講師は東京農工大学の福島隆治先生でした。
血圧測定というと、ヒトでは待合室や体育館、公民館など様々な場所で測定する機械を見つけることが出来ると思います。
しかし国内の動物では、動物病院においてさえ広く実施されているとは言い難いと思います。
動物でもカフを巻きつけて測定するだけの負担の少ない血圧測定器があるのにかかわらずです。
なぜか?というと、動物がじっとしていられないことや、ヒトの「白衣性高血圧」のような緊張による測定値の上昇が起こりやすいことが挙げられます。
今回のセミナーでは、血圧測定を実施すべきタイミングや、測定を安定化させるための要点についても詳しく説明していただきました。
これまでも血圧測定を当院でも実施していたのですが、今後はより積極的に活用していこうと思います。
ちなみに動物が高血圧になったときに最も認められる症状は「突然の失明」です。
動物は目の見え方がおかしいと自分からは教えてくれませんから、目が見えていそうか?ということにも日頃から注意してあげて下さい。
画像は愛用しているENERGELというボールペンのキャンペーン商品で、猫の柄を表しているそうです。
上の2本は三毛猫なのですが、他のペンがどんな猫か分かるでしょうか?