こんにちは、院長の平田です。
今朝も、爽やかな晴天の山口市です。
さて、そんな気候もいい今日この頃、お外に出る機会も増えてきましたね。
そんな時、草むらの中で 野鳥のヒナを発見したらどうしますか?
助けて上げたい!!! このままじゃ大変!!! って、みなさん思いますよね。
最近、「野鳥のヒナを保護したんだけど、どうしたらいいですか?」っていう電話の問い合わせが何件かありました。
そうです、 ヒナは拾わないで!!!! です。
写真は「非特定営利活動法人 野生動物救護獣医師協会」の発行しているポスターです。
都道府県の鳥獣保護担当部局とは山口県の場合、県の農林事務所になります。
野鳥たちは何も森の奥深くにいるだけじゃありません。我々のすぐ身近なところにもたくさんの野鳥が生活しています。
だから、家の庭に野鳥の小鳥がいました とか 散歩中に小鳥のヒナを保護しました ということになりますね。
しかし、ここで忘れてはいけないのが、野鳥が「野生動物である」ということです。つまり、我々がかっている犬や猫などのペットと違い、自分たちの力だけで生きているということです。
多くの野鳥は春先から夏にかけて、草木が伸び昆虫などが数多く姿を見せる、餌が豊富な時期に私たちの身近な所で子育てをします。
そんな時に、巣から落ちたり、巣立ったヒナがうまく飛べずに地面にいる時があります。
そんな時、親鳥たちは遠くから見守り、しっかりと餌を与え続けるそうです。
だから、みなさんにはそうしたヒナを見つけた場合には、そっとしてあげてくださいね。
もし、そのヒナを持ち帰ってしまったら、親鳥から引き離されてしまうことになり、逆に弱って死んでしまうかもしれません。
実際、ヒナが必要とする食べ物を我々が用意することは難しいですよね。
ヒナを育てるには親鳥が一番です。
できれば、ヒナに危険が少ない 近くの木やヤブの中にそっと入れてくださいね。
親鳥が見守っているはずです。
もし、ヒナが怪我をしていたら・・・・
これは放置はできませんね。
この場合は、いったん保護をした上で、都道府県の野鳥を担当している窓口(山口県の場合は 県の農林事務所)か、県の許可を得て野鳥の救護を行っている動物病院などに連絡を入れて指示を受けて下さい。
ちなみに、野鳥を捕まえて(スズメも野鳥です)鳥かごに入れて飼育することは法律で禁止されています。お気をつけ