こんにちは、院長の平田です。
先週の台風は山口県には大きな被害は無かったようですが、伊豆大島では大変な被害があり未だに行方の解らない方々もいるようです。
また、新たな台風が発生し来週には本州に接近する可能性もありそうです。さらなる被害が起こらないことを願うばかりです。
さて、今日は 生後7ヶ月齢の子犬さんの 「去勢手術」 と 「乳犬歯の抜歯」 を同時に行いました。
去勢手術については、生後6ヶ月から10ヶ月齢で行うことをお勧めしています。
その時、検診で歯の状態も診させて頂いています。
犬も猫も 人間と同じように乳歯が先に生えて生後4ヶ月齢頃から永久歯に生え替わります。
犬の場合、特に小型犬では犬歯の乳歯が抜けずに永久歯と共存する子が良く診られます。
処置前の写真ですが上顎の犬歯は永久歯が生えてきていますが、そのすぐ後ろに乳犬歯が存在しています。
下顎については乳犬歯の内側に永久歯が生えてきています。
この子は右側も左側も同じ状態で合計4本の乳歯が残った状態でした。
指で触って診ると乳歯はびくともしないので抜歯が必要と判断しました。
特に犬歯の場合、乳歯が残っていると永久歯との隙間が狭いために、歯石が付きやすかったり、毛や食べかすが隙間に入り込み歯肉炎や歯槽膿漏を起こしやすくなります。
また、この子のように永久歯が定位置に生えない場合もあります。
このくらいの状況で抜歯を行うともう少し外側に戻ってくることが期待できます。
処置はもちろん全身麻酔下で行います。
去勢手術や避妊手術の時に一緒に処置をさせて頂いて、だいたい60分位の時間で終わります。
ご飯も夕方には食べられますよ。
余分な歯が無くなってきれいになりました。
抜歯した乳犬歯 4本
先の方の白い所が口の中で見えている歯です。
赤い所は歯の根っこ 三倍近い根っこが歯茎の中に埋まっているんですね。
すっきりしました