おはようございます。院長の平田です。
12月も早くも中盤になってきました。今年も残すところ20日です。
山口市は12月に入り急に寒くなってきました。初雪も観測され山口市の山間部では山々がうっすら白くなったそうです。
昨日、山形県の友人と電話で話していると、2回も除雪機を動かして病院の駐車場の雪かきをしたそうです。
そこまでの雪は降らないけど、スタッドレスタイヤに交換して雪対策はばっちり!!
でも、積もらない方がいいね。
さて、今回の話題は 「乳幼児の熱傷(やけど)の受傷原因」 です。
東京でクリニック(なついキズとやけどのクリニック) 夏井 睦 医師 が 小児の熱傷の受傷原因を解りやすくまとめていらしたので、勝手に紹介させて頂きました。
夏井医師は 「創傷・熱傷の湿潤療法」 を推奨されていて、講演会やホームページなどで普及に努めていらっしゃる湿潤療法の第一人者です。
クリニックの患者さんの4割ほどが乳幼児で、そのほとんどが熱傷患者さんだそうです。
広く皆さんに知って頂きたく転用させて頂きました。
乳幼児熱傷の受傷原因
1 《飲食物による熱傷が多数を占める》
・テーブルの上の味噌汁、コーヒー、紅茶などは子供にとっては全て凶器となります。
・「手が届かいと思って置いていた」と後悔される親御さんが多いです。「手が届かない範囲はない」と考えるべきです。子供は触りたいと思ったらどんな手段を使ってでも手を伸ばして、ひっくり返します。
・「手が届かない高さだと思って油断していた」という反省も多いです。つかまり立ちが始まると、手が届く高さが日毎に増していきます。乳幼児を甘く見てはいけません。
2 《炊飯器の蒸気、加湿器の蒸気》
・子供の手が届く高さにある炊飯器、加湿器は凶器です。
・従来型の軟膏ガーゼによる熱傷治療では、水蒸気熱傷はあっという間に深くなり、植皮まっしぐらです。
3 《ティファール電気ケトルとその類似品》
・極めて危険な凶器です。
・受傷パターンとして多いのは「テーブル・キッチン台の上でお湯を沸かしていて、子どもがコードを引っ張って落とす」です。ティファールはコードと台が一体化のため、コードを引っ張ると台も一緒に動き、しかも本体にストッパーがないものが多いため。広範囲熱傷となります。日本の家屋は電源コンセントが低い位置にあるためです。(ヨーロッパではコンセントが高い位置にあるため、同様の事故は起きていないそうです)。
4 《ウォーターサーバー》
・ストッパーなしで熱湯が出るタイプは凶器。
5 《ヘアアイロン》
・パターンとして多いのは「使い終わったヘアアイロンを手が届かない所に置いていたのに、子どもがコードを引っ張って落とし」が大半。
6 《アイロン》
・パターンとして多いのは「アイロンを使っている時に来客(電話)が あってちょっと目を離したスキに子供が」が 多いです。
以上、原文のままです。
年末年始でパパもママも忙しくお子さんから眼を放すことも多くなる時期です。
また、お正月おじいちゃん、おばあちゃんと楽しく過ごす時間もあると思いますが、赤ちゃん・子供さんにとっては色々な物を触る絶好のチャンスです。
くれぐれも不注意による熱傷(やけど)をしないよう気を付けてくださいね。
万が一、熱傷(やけど)をしてしまったら 夏井医師の ホームページを見て参考にされてくださいね。