平成27年度第1回目の報告です。
今回も前回に引き続き、福岡で開催されている皮膚科シリーズ全5回中の4回目でした。
テーマは「よくある炎症性皮膚疾患の診断と治療②~皮膚感染症②、アレルギー①~」
講師は関口麻衣子先生でした。
今回は動物の皮膚病の中で最も痒いと言われる疥癬という病気についてと、
免疫異常が発生に関与する毛包虫症という病気の2つを中心に、
アトピーについても少しお話頂きました。
毛包虫はニキビダニとも言われ、多くの犬が子犬の時に母犬から感染しまが、健康であれば症状は出ません。
一方で疥癬は、疥癬にかかった犬の他に、タヌキなどの野生動物からも感染することがあり、問題になります。
2つともしっかり検査をしないとなかなか検出できず、診断に時間がかかってしまうこともある疾患です。
検査は毛を抜いたり、皮膚の表面を削って、その材料を顕微鏡で検査して、寄生虫を探します。
強い痒みや治りの悪い皮膚病の際は、これらの疾患を疑います。
余談ですが検査でこれらの寄生虫を見つけると、診断がついてよかったと思うと同時に、
気のせいなのですが、なんだか自分の皮膚も痒くなるように感じてしまいます
徳永
下の画像は、当院の看護師さんが1分もかからずに書いてくれたタヌキとキツネの絵です。
絵がうまい人は本当に、特徴をとらえるのが上手なんだなと思います。