福岡で月1回開催されているセミナーの消化器シリーズに行ってきました。
今回は「炎症性腸疾患」というテーマで1つの病気を2時間かけて勉強しました。
炎症性腸疾患は、ヒトの「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」と類似する疾患です。
ヒトでもこの病気に苦しんでいる方も多く、毎年世界中から病気に関する研究報告がなされていますが、まだまだ未解明の部分も多いです。
炎症性腸疾患は、わんちゃんやねこちゃんでも少なくない頻度で起こります。
炎症と名はついていますが、重度の場合死んでしまうこともある注意が必要な疾患です。
症状は下痢や嘔吐などの消化器に関連したものが慢性的に認められます。
どの年齢でも起こる可能性はありますが、若齢が多いとも言われており、また体質的な要因も大きく関係しているため、完治は難しく長期管理が必要になります。
慢性的で繰り返す症状であればどんな症状でも(お腹が鳴るやお腹を痛がるなどでも)この病気の可能性はあります。
なかなか治らない胃腸の症状がある子は早期に積極的な検査が必要な場合もありますので、そういったことがありましたら些細なことでもご相談ください。
下の写真はセミナーに行った日にたまたま博多駅で実施されていた島根県の神楽の写真です。
5匹の龍が絡み合ったり客席に降りてきたりと、見ていてとても楽しかったです。